2021年11月10日水曜日

屋内電気配線を引き直すぞ!(その1:設計編)

どうも、いくら寝ても寝足りません。サンドマンです。

さて、以前の記事で、1Fの防音・断熱工事の模様をお伝えした際に、完成した内壁に「さらなる工事をする」と予告しておりましたが、覚えておりますでしょうか。(多分覚えてないですよね笑)今回から数回に分けて、その「さらなる工事」について綴る新シリーズをお送りします。題して、

屋内電気配線を引き直すぞ!


【そもそも、なぜ電気配線を引き直すの?】

すでに建屋に既設の電気配線があるのに、なぜ配線を引き直すのか?」と疑問を持つ方も多いかと思いますので、まずはそのきっかけからお話します。

ガレージ設立当初、建物に取り付けられていたのはこちらの20Aのブレーカ。

相当古風なやつです。
(しかも単相100V Onlyです)

以前、太陽光発電企画の初回記事でも説明したように、この建屋全体で20Aは、少々容量に不安があります・・・そこで、

容量を50AにUP。ブレーカも新品に。
(単相200Vの電源も取れるようになりました)

しかし、その頃から不可思議なことが起こります。

雨が降るとほぼ確実に漏電ブレーカが落ちるのです・・・

さらに。Mr.H氏、横フライス盤で作業している際に、片手で横フライス盤の筐体を、もう片方の手で建屋の鉄骨を触った瞬間・・・

電気がピリピリ!

画像は大げさなイメージです。


すぐさま私たちは、漏電の疑いがある配線系統がどこかを調査。各配線について、鉄骨との電位差測定をしたところ、本来は0Vであるべき場所が33Vや66Vになっていたり・・・なんだか色々怪しい。調査の結果、1F・2Fにまたがる広範な系統で漏電している可能性が高いことがわかりました。相当根が深そうで、一部の配線を引き直すだけの対症療法では直すのが難しそうです。

漏電の原因はだいたい推察できております。雨漏りしていて、壁の中のあちこちで水が滴っているのでしょう。電気配線は壁の中を通っていますから、配線接続部に水がかかってショートする、電線が浸水して絶縁被覆が劣化するなど、漏電のリスクが満載です。

雨漏りによる建屋内被害の例

そこで私たちは一念発起。既設の電気配線のほぼ全てをかなぐり捨てて、新規に建屋全体の電気配線を引き直す大工事をすることに決めたのです!漏電を解決しつつ、せっかくなので建物の利便性向上も合わせて狙うことにしました。
(注)電気工事士の資格を要する作業です。Mr.H氏と私は第2種電気工事士資格を取得しています


【デザインコンセプトを決めよう】

そうと決まればまずは設計です。今回の屋内配線で重視したい要求機能は以下の3つです。

要求機能①:漏電を絶対防止!
今回の工事のきっかけでもあり、絶対に外せないポイントです!

要求機能②:フレキシブルに(改造・拡張しやすく)!
僕らのガレージの活用方法は無限大!(無限大でありたい!)その時々で使う機材の状況に応じて、あとから気軽に電灯やコンセントの移設・増設ができるとGoodです!また、将来的には現在進行中の太陽光発電計画ともうまく連動できるとベストです!

要求機能③:スタイリッシュな見た目に!
上記①・②を満たしつつ、せっかくなので少しは格好良くしたいですよね!


このポイントに沿って、次のようなデザインコンセプトを決めました!


Concept1:原則、露出配線!
(↑要求機能①・②より)
壁の中には雨漏りした際に水が侵入する可能性があります。その上、そもそも水が侵入しているかを容易に確認することができません。露出配線、すなわち内壁や天井に配線を直接這わせ、見えるような配線にしておくことで、水濡れによるトラブルを早期に発見し、対策できるようになります。また露出配線は、配線時に壁を壊す必要がないため施工が簡単。将来コンセントや電灯の増設や移動が必要になった場合でも、簡単に改造することができます。

露出配線のイメージ。
壁や天井に剥き出しの配線や配管、見たことありませんか?


Concept2:全コンセント、接地端子付き!
(↑要求機能①より)
日本の一般家庭でよくみられるコンセントの多くは2穴ですが、中には3穴だったり、緑色の線をネジで接続できるものがありますよね。これらは接地端子付きのコンセントです。接地端子は、電気機器が故障し漏電した際に、漏れた電流を地面に流すことで、人が感電することを防ぐはたらきをしています。今回、漏電のことを気にしているくせに、コンセントに接地端子を設けないのはけしからんこと!と言うわけで、ガレージに今回新設するコンセントは、原則全て接地端子付きの3穴タイプといたします!

(左)2穴タイプ(接地極なし)
(右)3穴タイプ(接地極あり)
一般家庭では2穴のものがほとんどですよね。。。


Concept3:電線はむき出しにせず、グレーのPF管に収めて引き回し!
(↑要求機能①・③より)
一般家庭の電気配線でよく用いられる「ケーブル」は、壁や天井に直接固定して引き回してもOKなのです。しかしながら、それだと見た目が格好悪い気がします。(「ケーブル」とは何か?についてはこちらの記事を参照)
そこで全てのケーブルを、電線管と呼ばれる管に収めて配線することにします。これにより少しでもケーブルのぐちゃぐちゃ感を減らしていこう、という作戦です。使う電線管の種類はPF管(合成可とう樹脂電線管)にします。下の写真のようなもので、少々硬めのホースの様なものだと思ってもらえれば良いです。切断したり曲げたりするのが簡単で、フレキシブルに引き回しをすることが可能です。過去に太陽光発電企画でも使用実績があるので、その素性はよく知っています。
PF管の標準的な色はベージュなのですが、なんだか古ぼけた感じがするなあ、と思いましたので、今回使う色はグレーにしました。あえて配管の存在感を出し、スタイリッシュかつインダストリアルで秘密基地っぽい雰囲気を醸したいな、と言う魂胆です。

こんなものを使います!


Concept4:スイッチ・コンセントは「コスモシリーズワイド21」シリーズで統一!
(↑要求機能③より)
スイッチやコンセントも、なるべくカッコいいデザインのものを使いたい。だけどカッコよさばかりを求めて入手性の悪いものを選びたくない。
2021年現在、パナソニックの「フルカラー」シリーズと「コスモシリーズワイド21」シリーズの2種類であれば、どこのホームセンターでもほぼ確実に購入が可能です。実質この2択になります。今回はデザイン性に優れた後者を選ぶことにしました。

左:「フルカラー」シリーズのほたるスイッチ
右:「コスモシリーズワイド21」シリーズのほたるスイッチ
(どっちも見覚えありませんか?)

グレーのPF管とデザインをマッチさせるため、スイッチボックス・コンセントボックスのデザインも合わせて検討しました。ボックス本体には、未来工業から発売されているグレーの露出型スイッチボックス(PF管接続タイプ)を選定しました。そこに付けるプレートは、[A]樹脂製
(白)、[B]樹脂製(白)にグレーの塗料を塗布、[C]金属製 の3種類を候補とし、下図のように試作し比較して[C]金属製 を選択することにしました。

[C]の金属製が一番違和感がなさそうですね。


【試しに設計!】

次に電気配線の設計をざっくりとやってみました。
当初計画した単線結線図はこちらです!(といっても詳しい人しかわからないかもしれませんが・・・)

建屋内の全ての配線を露出配線で引き直すので、場所によっては配線がかなり混み合う箇所が出てきます(特にブレーカ周辺泣)。このあたりをどううまく交通整理していくかが課題となってきそうです。


1Fの配線配管については、Mr.H氏がサクッと雰囲気をモデリング!


なんだか近未来感があり、ワクワクしますね!とはいえ、図の通りに配線や電線管を通せるのか、きっちり検証しているわけではありませんので、実態に合わせて都度計画変更しながら、柔軟に作業していこうと思います。




ここまでの準備を経て、私たちは建屋全体の電気配線の施工に臨んだのである。
しかしこの作業、言うは易し行うは難し。新米電気工事士にとっては、壮大な作業となることを想像していなかったのです。。。私たちの前に立ちはだかる、様々な困難とは一体・・・

続く!

(サンドマン)


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