2022年2月16日水曜日

【TIPS】石膏ボードを廃棄するときは・・・

どうも、石膏ボードをいじりまくってます。サンドマンです。

今回はちょっとした小ネタを一つ。
僕らのガレージでは、1Fのリノベーション作業やCNCルーターの防音壁構築など、数々の作業に石膏ボードを使用してきました。(詳細は以下の記事を参照ください!)
石膏ボードは安価で加工しやすく、防音・断熱性能に優れていますから、様々な用途で重宝するのですが、重大(かつ唯一?)な欠点が一つあります。それは、

廃棄が難しい。

石膏ボードは基本的に、各自治体で処理をしてもらえません。僕らのガレージが所在する平塚市でも、「処理困難物」に指定されています。というのも、
  • 石膏ボードは下手に地中に埋めてしまうと、土中の細菌によって分解され、有毒な硫化水素を発生させてしまいます(参考:国立環境研究所HP)。
  • また、古い石膏ボードには有害なアスベストやヒ素が含まれているケースもあります。見た目で含まれているか否かを判断するのは困難です。
というわけで、石膏ボードは他の産業廃棄物と同様に、専門の業者や処分場に持ち込む(または回収してもらう)必要があります。


僕らのガレージでも、様々な制作の中で大量の端材が出るわ出るわ。


なるべく端材も使い切ろうとは努力しますが、
どうしても使いきれないものが出てきます・・・


私たちは、車に詰め込んで、地元の産業廃棄物処理業者に持ち込むことにしました。
(事前に問い合わせた上で行きました。個人や小口の排出者と取引しない業者もいるかもしれませんので、問い合わせはしておいた方が無難だと思います!

写真はイメージです。


大まかなステップは次の通りでした!

①「産業廃棄物処理委託契約書」の締結
初めてor久しぶりに業者を利用する場合には、契約書類に必要事項を記入&捺印します。また、この契約書には収入印紙を貼り付ける必要があります。大概業者に在庫があるので、事前準備の必要はありません。

②廃棄物の種類確認
同じ石膏ボードでも、汚損や不純物の付着有無、ヒ素やアスベストの含有有無によって、処理単価が異なります。最近買った石膏ボードの端材であれば、ヒ素やアスベストは含有されておらず、比較的安価に廃棄できるはずです。
業者によっては、ヒ素やアスベストが含有されていない証明を求めてくることもあります。そのような場合に備えて、石膏ボードの型式が記載された端材を準備しておくとスムーズです。

例えばこんなマークの部分です。
NM-8619」が型番です。

③計量
石膏ボードを積み込んだ車の重量を計測します。計量用の台まで車を移動させます。

④廃棄
車を指定された場所に移動させ、廃棄したい石膏ボードを積み出し、所定の場所まで持っていきます。
時々怒鳴るように指示を出してくる方もいるようですが、気を強く持って対応してください。

⑤再計量
再度車の重量を計測します。③の計測結果との差分が、廃棄した石膏ボードの重量と見なされます。

⑥会計
廃棄した重量分の廃棄費用と、①の収入印紙代を支払います。

⑦「マニフェスト」の発行
産業廃棄物管理表(マニフェスト)は、廃棄物処理法で発行が定められている法的な書類です。不法投棄を防止するため、廃棄物の処理が最後まで適切に行われたかを排出者(捨てた人)が最後まで責任を持って把握するための仕組みです。ここには、誰がどんな廃棄物をどのように処分したかが事細かに記載されています。

こちらが実際のマニフェスト。
(廃棄物処理法施行令で様式が定められているので、どこに行ってもこのようなフォーマットだと思います。)


こちらのマニフェスト、発行日から5年間は保管しておく必要がありますので、うっかり廃棄・紛失しないようにご注意ください。なお、近頃は電子データで発行してもらえる場合があるとのことで、この場合は保管義務がなくなるようです。


①〜⑦まででおおよそ30分程度で完了!あっという間でした!



さて、今回の記事はいかがだったでしょうか?
DIYをしていると何かと頭を悩ませる、石膏ボードの廃棄問題。本記事の内容を皆様の頭の片隅に入れていただければ、ひょっとしたらいつか役に立つ時がくるかもしれませんよ(笑)。

それでは今回はこれにて!

(サンドマン)


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