2022年10月9日日曜日

CNCルーターを一新するぞ!(3)フレームの加工も一苦労!

どうも、家の猫に追いかけっこ(?)を要求されたときの正しい付き合い方がわかりません。サンドマンです。



さて今回は、前回の記事に引き続き、CNCルーターの製作過程の紹介をいたします。結構な手がかかったので、何回かに分けて紹介していきますので、気長にお付き合いください。
前回はアルミブロックの削り出しにCNCフライスの力を借りて着手しました。今回はそれと並行して開始した、大きな部品の加工の模様を紹介します!


【フレームの穴あけも大量!!】

さて、CNCフライスに部品の加工を任せている間に、並行して骨組みや各軸のベースとなるフレームを加工していきます。今回使用しているのは、ガレージに在庫があったリップ付き溝型鋼(t=3.2mm)です。

まずは弓のこ盤を使用して、母材を定尺に切断していきます。

安心感のある小気味良い音が良いですね。(動作の様子は以前の記事を参照ください!)
今回は全部で17本のフレームが必要になりますので、切断だけでも一苦労です。

切断したら穴あけです。

フレーム同士の接合や、各種部品の組み付け用に、大量の穴をあけていく必要があります。ボール盤を2階の広いスペースに移動して作業。

穴あけ位置をメモした手書き図面。
普通にFusion360上で製図すればよかったものを、どうして手書きしたのか笑


相手が鉄だと穴あけにも時間がかかります。。。


【地味にめんどいので色々工夫】

この作業も地味に面倒でした。。。思いつくだけでも例えばこんな苦労ポイントがあります。

罫書き線がかすれる
穴位置をサインペンで罫書きしていると、次第にインクがかすれて使い物にならなくなっていきます・・・。対策として、罫書き線用のボールペンなるものを購入しました。


フレームが歪んで穴位置がずれる
フレームの断面はC型ですから、側面にドリルを押し付けるとフレームが歪んでしまい、結構簡単に穴位置がずれます。そこで、少しでも歪みを抑えるため、豆ジャッキをフレーム内部の穴あけ位置付近に仕込んで突っ張る、などの対策をとりました。

こんなイメージです。



内側のバリ取りが面倒
あけた穴の内側に出たバリ(裏バリ)の一部は、普通のバリ取りカッターが届かないので取れません。そこで、裏バリ取り線用のツール(裏ザグリバー)を導入。なんとか難を逃れました。


裏ザグリバーの使い方。

穴に差し込みボタンを押すと、穴の向こう側で刃物が広がり、裏バリを取り除けるようになります。この機構ゆえ、無理な力を加えると刃物が外れやすいので取り扱いには注意が必要です。



とにかく穴の個数が多い
途中からだんだん穴あけが面倒くさくなり、正確な位置合わせを諦め、現物合わせを多用するようになってきました。

LMガイドのレール用の穴とか超面倒臭い。

ここでは楽をするため、LMガイド自体をフレームにシャコ万で仮固定し、電動ドリルで穴位置を揉んで決めていく手法をとりました。位置ずれがあってもいいように、穴のサイズはめちゃくちゃ大きめに。

 

もうやだ。


そんな苦労を乗り越えて、なんだかんだで・・・

数日間かけて、足回りの部品がだいぶ完成。やった!


ただですね、必要な部品はこれだけではないんですよ。ガレージ1Fの旋盤・フライスをフル活用して他の部品も作っていかなくてはなりません。


まさに人海戦術。みなさんありがとうございます!


部品点数が多いだけに、加工の模様も盛りだくさんでお届けしてしまいました。皆様にも道のりの長さと険しさをを実感していただけたのではないでしょうか(笑)。
記事が長くなってしまうので、加工の続きはまた次回ということで。次回の記事では、いよいよ組立工程についてもご紹介できると思います!

それではまた!


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